こんにちは。てくてく佐藤です。
今日は趣向を変えて、「教室のこと」というよりは「着付け講師」として私が気を付けている事、大切にしている事を少しシェアさせて頂こうかと思います。(まとめ:文章後半太字部分)少し長くなりますが、宜しければお付き合い下さい。
【生徒さんの体験談から】
おばあちゃんの着物がたくさんあるので、私も着てみたいと思い、以前着付け教室に行きました。そこでは、着物の持ち方や羽織り方などなど、決まりが細かくあって、それを覚えるのに必死で着物を着ることが面倒になってしまいました。レッスンがとても長く感じて、苦痛でしかなかった。
折角着物に興味を持って下さって、「着たい!」って思ってくれたのに、こんな経験をすると残念ですよね。(こちらの生徒さんは現在楽しくてくてくサロンに通ってくれています^_^ご安心を)
実は、細かい決まりがある事は一概に悪いことではないのですが、この生徒さんにとっては、マイナスに働いてしまいました。
茶道や剣道弓道空手など、型があってそれをなぞる事で学び、精進していく事柄があります。基本が大切。変な癖をつけないため。はたまた、一つの流れを会得することで物事の本質が見えてくることもあります。
決して着付け行為を崇高なものにしたい訳ではありません💦が、理にかなった動き方(着方)の決まり(型)であれば、実はそれが、綺麗にかつ簡単に着られるようになる近道だったりするのです。
でも今回は、「早く着たい!」という願いを叶えてあげなくては!ということで、細かなことは気にせず、2回のレッスンで着物と半幅帯まで着て頂きました。
どんどん着られるようになっていく楽しさを最短で感じてもらいたいから。
もちろん、手順は覚えられていないし、着姿のクオリティも低いです。でも、この生徒さんにとってこの時1番必要だったことは、「一刻も早く自分で着物を着てみること」
彼女はとても喜んでくれて、「今度はもう少し綺麗に着たい」といってくれました。
その後、「実はね、ここをこう持つと裾が綺麗になるんだよ。」「手順は増えるけど、紐をこうすると、しっかり衣紋が抜けるよ。やってみる?」
と、超スピード着付けから、てくてくサロンカリキュラムの着付け方に肉付けさせて頂きました。
一見遠回りのようにも見えますが、(やっぱりなんか違うなぁ、、、。)と、モヤモヤしながらレッスンを受けるより、楽しく受けて頂いた方が、覚えも早く、なにより、着物を好きでいてくれるのです。好きこそ物の上手なれ。
つまり、てくてくサロンでは、レッスン前のカウンセリングを大切にしています。
どうなりたいのか。どうして着付けを習いたいのか。どんな時に着たいのか。着付け経験はあるのか。
生徒さんの想いを受けて、レッスンの進め方をご相談させて頂いてます。